谷保天満宮のご利益は?|学問の神様が祀られるパワースポット!

谷保天満宮のご利益は?祀られているのは学問の神様「菅原道真公」!

谷保天満宮は東日本最古の天満宮で、亀戸天神社・湯島天満宮と合わせて関東三大天神と呼ばれています。

谷保天満宮は「やぼてんまんぐう」とよみ、最寄り駅「谷保駅(やほえき)」のように「やほ」ではありません。
「やぼ」です。じつは、最近まで「やほてんまんぐう」と読んでました。

主祭神は菅原道真公が祀られ、配祀神に菅原道武公が祀られています。
配祀神として、石土毘古神・天之日鷲命・倉稲魂命の三柱の神様が祀られています。

主祭神の菅原道真公は学問の神様として信仰されており、谷保天満宮は受験の神様としても有名で、境内には受験生が書いた多くの絵馬が吊るされています。

谷保天満宮へのルート・駐車場

谷保天満宮の最寄り駅は、JR南武線「谷保(やほ)駅」です。
徒歩なら、改札を左に行き階段を下り、約5分で到着します。
一の鳥居の手前は甲州街道なので、信号を守って横断歩道を渡りましょう。

谷保天満宮の一の鳥居の横に駐車場もあり、車で参拝の方は無料で駐車できます。
お祭りや三が日などは満車で入れないことが多いため、徒歩をオススメします。

谷保天満宮「一の鳥居」は甲州街道沿い

谷保天満宮のメインの入口は甲州街道沿いにあります。
鳥居の手前に「天満宮」と彫られた石碑が立っています。

谷保天満宮の灯籠・狛犬と一の鳥居があります。
眷属さんにもご挨拶しましょう。

参道は左側を歩きます。キープレフト(左)ですね。
参道の中央は神様の通り道なので、両端を歩くのだそうです。

一の鳥居をくぐる前に立ち止まり、一礼しましょう。
一説によると、鳥居より中は神域といわれています。
そう思うと、なんとなく空気が変わるような感覚になるかもしれません。

参道を進むと下っています。

谷保天満宮「二の鳥居」の先は下り階段

参道を下っていくと「二の鳥居」が見えてきます。
眷属の狛犬さんがまたお迎えしてくれますので、挨拶しましょう。
「二の鳥居」をくぐる前に、もう一度立ち止まり一礼しましょう。
二の鳥居は一礼せず通過する方が意外と多いのです…(汗)

二の鳥居をくぐると、すぐ左手に手水舎があります。
手水舎の読み方は(ちょうずや・ちょうずしゃ・てみずや・てみずしゃ)など複数あり、どれが正解なのかよくわかりません。
手水舎で手を洗い、口をすすぎ、お清めしましょう。
お参りする方で、手水舎を通過する方がけっこういます。
穢れ落とすという意味があるようですので、手水舎は通過しないほうが良いと思います。
*通り道になっているので、お参りしない方も通るようですね

谷保天満宮は「下り宮」

手水舎でお清めすると、すぐ下り階段があります。
???あれ??? なんか違和感ありますよね。

一般的に神社の拝殿・本殿は、上の方にあることが多く、階段を登るイメージがあると思います。
谷保天満宮の拝殿・本殿は、もともと甲州街道側の辺りにあったらしいのですが、甲州街道が新しく作られ遷座した経緯があったようです。谷保天満宮は、全国的にも珍しい「下り宮」となっています。

写真は、階段の下から見上げた上の右側の手水舎があります。

谷保天満宮にある牛の像

谷保天満宮に祀られる菅原道真公は、太宰府に左遷され、その後亡くなりました。
亡骸を牛車で運んだ際、牛が途中で座り込んで動かなくなったところに、菅原道真公が埋葬されたと伝えられています。

境内の入り口右に座り込んで動かなくなった姿の牛の石像があり、当時のことを想うと何だか悲しい気持ちになります。
手を合わせ御冥福をお祈りします。

境内の中には、御眷属の牛の銅像があります。自分の体の悪い場所と銅像の同じ部位を撫でて祈ることで、回復のご利益があるといわれています。鼻筋と前足を多くの人が擦ったあとがありますね。
1円のお賽銭を添えて、体の痛い部分を擦ってみました。

谷保天満宮の拝殿・本殿

入口のところで一礼し、いよいよ拝殿のある場所へ行きましょう。
左手には社務所があります。

狛犬様へご挨拶し、さらに奥へ進みます。

いよいよ拝殿です。お賽銭を入れて参拝します。
たまに、お賽銭を放り投げる方がいますが、そっと丁寧にお納めしましょう。
コンビニなどでお釣りを放り投げられたら、頭にきますよね?
それと同じで、神様も気分を害するかもしれませんので…

谷保天満宮での参拝方法

お賽銭のところに参拝方法が書かれています。
「神拝詞(となえことば)を三唱し、二拝、一拍手、一拝」とあります。

神拝詞(となえことば)を唱えることで、身を清め神様に近づけるという意味があるようです。
拝は深く頭を下げる(90度)ことで、拍手は右手を少しずらして響くようならします。


参拝の一例です。ご参考ください。
(丁寧にお参りしているつもりですが、正解じゃないかも…です)

  • 賽銭箱の前に立ち会釈し、お賽銭をそっといれる
  • 一歩下がる
  • 二拝(90度)
  • 神拝詞を三唱
  • 二拝(90度)
  • 二拍手
  • 神様へ感謝をお伝え(このあと願い事があれば唱える)
  • 一拝(90度)

谷保天満宮の本殿

主祭神が祀られる本殿は拝殿の奥にあり、拝殿からは見えません。拝殿で参拝したあと、左側に回り本殿の左・奥・右のところで、拝むと良いとされています。
*一般的な参拝法らしいので、谷保天満宮の宮司様に伺ったわけではありません(間違っていたら申し訳ございません)。

谷保天満宮の境内社

谷保天満宮には、境内社が5社あります。
お時間に余裕がある方は、本社だけでなく境内社も参拝されてはいかがでしょうか。

境内社(けいだいしゃ)とは、本お社(おやしろ)とは別に境内または神社の附近の境外にある小規模な神社のことです。
本お社のご祭神と縁故の深い神がまつられています。本お社の境内にあるものを境内社(けいだいしゃ)、境外に独立の敷地を持つものを境外社(けいがいしゃ)とよびます。

五社・三郎殿

五社は谷保天満宮の本殿裏に鎮座し、天照皇大神宮・熊野神社・日吉神社・妙義神社・稲荷神社が合殿されています。
三郎殿は五社の隣に鎮座し、菅原道武公が祀られています。
本殿にも祀られているはずなのですが…詳しくはわかりません。

厳島神社

本殿裏にある鳥居をくぐると、厳島神社があります。(写真は厳島神社側より)

厳島神社は弁天池に鎮座しています。
弁天池は「常盤の清水」といわれ東京の名湧水57選の1つ、きれいな池では鯉が泳いでいます。

広島県廿日市市の厳島にある世界遺産の「厳島神社」と関係があるのでしょうか?

*気になったので、宮司さんに伺いました。
 結論「広島の厳島神社とは、全く関係ない」とのことでした。
 弁天池のきれいな水が湧き続けることから、水の神様を祀っているのが厳島神社なんだそうです。
 全国にある厳島神社では水の神様が祀られており、ほとんどが宮島の厳島神社とは関係ないのだそうです。
 「よく尋ねられるんですよ」と、仰っていました。その一人で…宮司さん失礼しました。
 

三社合殿(稲荷合殿)

二の鳥居をくぐる手前の右側にあります。手水舎の向かい側です。
稲荷神社(稲荷社)、蒼守稲荷神社(蒼守社)、淡島神社(淡島社)の三社が合殿されたお稲荷さんです。

手前の赤い鳥居の前で一礼し、石畳をすすみます。
鳥居をくぐった瞬間から空気が変わるような気がしました(気のせい?)。

お稲荷さんの拝殿前にも鳥居があります。ここでも一礼しましょう。

弁天社(厳島社)

二の鳥居をくぐる手前の左側(手水舎の裏)を進み、梅林があります。
弁天社(厳島社)は梅林を入ってすぐ左手にあります。

第六天神社(第六天社)

表参道入口すぐ、参集殿・駐車場の東に鎮座しており、見落としがちです。
ちなみに、ここは一の鳥居を出てからお参りしました。

余談ですが、第六天神社へお参りしたあと(小さな鳥居を出てから)、腕に蚊が止まっていたので仕留めました。
その後ふと我に返り、蚊とはいえ神社の中で殺生をしてしまったことを、少し悔いました…